子供に興味を持たせる方法―「与える」より「引き出す」!ユダヤ式「天才」教育のレシピ ―

はじめに
以前、私は大人が子供の意欲を奪っているというタイトルでギルフォード博士の子供に自信をもたせる育て方という本を紹介しました。→記事
具体的にはアドラー心理学では「早くしなさい」「だめ」「がんばれ」は三大禁句とされており、それらは協力をお願いする言葉に置き換えればいいなどといったことを書きました。 意欲を奪わないということも前提条件として必要となりますが、子供の興味を引き出すということについても真剣に考えなければならないと思います。
親の押し付けではなく、子供自信が自ら考えて自分のやりたいことを見つけられるようになれる方法がこの本には書かれています。
具体的にはアドラー心理学では「早くしなさい」「だめ」「がんばれ」は三大禁句とされており、それらは協力をお願いする言葉に置き換えればいいなどといったことを書きました。 意欲を奪わないということも前提条件として必要となりますが、子供の興味を引き出すということについても真剣に考えなければならないと思います。
親の押し付けではなく、子供自信が自ら考えて自分のやりたいことを見つけられるようになれる方法がこの本には書かれています。
もくじ
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これからの時代を生きるために必要な3つのこと
著者はこれからの時代を生きるために必要なことを3つあげています- やりたいことを自分で見つけ出す力を持っているか
- 生涯を通して学び続ける喜びを知っているか
- 変化の中からチャンスを見つける確かな眼と強い生命力を持っているか
この3つの中で1つでも自分にあてはまる人がどれだけいるでしょうか。
私自身、何か1つ備わっているかと問われてもはっきりありますと答えられる自信はありません。
これからの時代の子どもたちにはこの3つの能力がなければ本当に生きていくのが辛くなってしまうのではないかと危惧しています。
そのためには、子供に上質な情報を与え、感動させ、学ぶことの喜びを気づかせることが重要になってきます。
以下は子供に興味を持たせるために必要なことのまとめです。
子供を信頼する
まず、親には、なによりも子供に対する「信頼」が必要ですなぜかと言えば信頼がなければ、
- 子供が自分で興味が有るものを見つけても、それを許すことが難しくなります
- 子供が意見を述べても、それを受け入れ、尊重することができません
- 子供が学校で起きた問題を打ち明けても、その話を信じることができません
- 罰を与えるのではなく、「説明し、教える」という、愛情を持った方法で鍛えることが難しくなります
- 子供が巣立とうとするとき、その決断を認めることができません
子供を信頼するということがこの本では前提条件となっております。
本がたくさんある家にする
ユダヤ人家庭では誰もが子供の頃からたくさんの本に囲まれて生活しています。多くの有名なユダヤ人の回顧録にも必ず書かれている共通点です。子供が本に囲まれた家で生活することには以下のメリットがあります。
- 「読書しなさい」と言わなくても、自然に読書好きな子供になります
- 読書することで、学力全体が上がります
- 自分でわからないことを調べる癖がつきます
- 想像力と忍耐力が養われます
- 「学習=楽しい」という概念がしっかり身に付き、その後の長い人生が豊かになります
ユダヤ人家庭では本のもちすぎということは一切なく、リビングや寝室などにもびっしり本が置かれております。
子供が小さい頃には視点に合わせて本棚の下に絵や写真入りの本を置いたり、百科事典・辞書を置き子供が調べる習慣をつけれるようになど工夫されています。
本書では「やってみよう! サター家式本棚の作り方」と題して本棚についても触れられておりましたが要約すれば、地震に対する対策を怠らないこと(あまり背の高い本棚はおかず低めの本棚にするなど)、子供の視点に合わせて並べる本を選ぶことなどです。
本でいっぱいの家にすること以外にも大事なことは親が子供の前で本を読むことだとおっしゃられておりました。子供は大人の背中を見て育つと言われています。親が本を読んでいると子供も自然と本を読むようになるのです。
見せる、体験させる、感動させる
博物館、美術館、本屋、コンサート、史跡などで、上質な情報に触れさせ、その中から子供に「ピン!」と来るものは何かを探り、子供たちが育つ段階で、できるだけ色々なものに触れさせよう。何がいちばん彼らの人生にとって重要になるのか、誰にもわからないのだから。
ユダヤ人の親たちは子供に良質な情報に触れさせることを非常に大事にしております。だから子供は自分の好きなものを見つけることができるのです。そして親はいつも子供が何に興味をもっているのかを把握し、子供をサポートしてあげるのです。
この本では親が犯す10の間違いについて触れられています。
- 子どもと一緒に食事をとることが少ない。
- 子どもと一緒に旅行に行く(もしくは遠出する)ことがほとんどない。
- 子どもと一対一で接することが少ない。
- 子どもが何に興味を持っているのか知らない。
- 子どもの話を聞くより、子どもに話をしている時間のほうが長い。
- 「良い成績を取れ」「勉強しろ」と子どもにプレッシャーをかけている。
- 子どもの意見を「くだらない」とさえぎる。子どもが質問に来ても「あとで」と拒絶する。
- 子どもに「それをするにはまだ早い」と言って、挑戦を諦めさせがちである。
- 親が興味のある、もしくは親が職業としている分野に「子どもも興味があるにちがいない」と決め付けている。
- 教師について子どもが不満を表しても、教師に抗議したりしない。
このことからユダヤ人が如何に子供の挑戦に寛容で、のびのびと育てているかわかると思います。 このような育て方をしていると子供は自分で考えて行動し、自分が本当に好きなことを見つけられるようになります。
そして「学ぶことは楽しいことだ」というユダヤ人の一番大切に思っていることを子に伝えることができるのです。
ユダヤ人は遺伝子的に優れているのではないのです。子育てに対する方法論が引き継がれているだけなのです。
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